薮入り… [雑感]
昔は〜
正月とお盆は都市部でも農村部でも単調な生活の中で一年のうちの二大行事でした。
正月の方は〜 氏神を中心に現世的な福寿を祝い、
お盆には〜 先祖や死者の安寧を祀るということが儀式の基礎となっていますが、ともに、祖先と交流し、家族や親類縁者と食を共にする、すなわち普段の仕事から離れ自分の元々の姿に立ち戻る特別な期間でもありました。
お盆休みは〜 そのための休日、・・・
私の子供の頃〜 毎年8月13日が、迎え盆・・・
夕方早々お墓参りに行きお墓を綺麗に掃除をして、墓前でおがらに火を焚いてお灯明に移し、花を供え線香をあげて、合掌しているうちに霊はお灯明に移ります。その火が消えない様に、盆提灯で家迄持ち帰り、盆棚のお灯明に移します。
こうしてお迎えしたご先祖様達に、どうぞ、ごゆっくりお寛ぎ下さい〜と、拝みます。
お盆の期間中〜朝昼晩の三度、家族と同じ食事を供えて、同じ物を食べるしきたりです。
お参りに訪れたお客様と楽しく過ごしたものでした。
盆踊りも、楽しみのひとつでしたっけ・・・
送り盆〜 15日・・・なるべく遅く〜、(少しでもごゆっくりして頂く為に…)
お迎えした時と同じ要領で、ゆっくり、また、盆提灯で送ります。
『地獄の釜の蓋が開く日』
正月の16日とお盆の16日は、誰彼なしに、仕事を休むと云う意味で、
この日は、地獄の鬼も亡き者の呵責を休み、罪人を煮る釜の蓋を開けっ放しになることから、
かってはこの日を『薮入り』と、云い、商家では商売を休み使用人にも暇を与えたそうな。
(昔々の私の想い出・・・)
お正月の16日と、お盆の16日は、毎年〜必ず〜母は、実家へお里帰りをしていました。
そして、必ず私も、母に連れられて〜
母の実家のおばあちゃんが大好きで、優しくて、幼かった私は、おばあちゃん家へ行くのがとても楽しみでした。
母の帰りを待っていてくれて、その頃の若い母の嬉しそうな顔が、つい先日の事の様に
子供心に焼き付いています。
昨日〜
順番待つ、お客様達は〜??? 数珠つなぎ〜とは、此の事かしら・・・
どちらを見ても〜知っている人ばかり・・・お面〜被ってくれば良かったうっふふ
昔のお嫁さんに在らず… 女達のお食事会
日曜日の混みようは凄い ファミリーレストランは、大繁盛
母の時代を思い乍ら〜 実家の遠い私は、母のような里帰りは一度も無く・・・
今は亡き〜 若かった母を、思い出して、お盆の回想に、耽り乍ら〜
… 実家へ〜帰った…つもり〜の、私…
そうですね、ご先祖さまが、
いるから私達があるのですから感謝を込めて、
私も良くナスやきゅうりに割り箸を刺して
動物を作った思い出があります
やっと少し涼しくなり初めました
季節の変わり目、体調に気を付け、ご自愛下さい
by タッチおじさん (2011-08-23 06:53)
nice&コメント有り難うございます
タッチおじさんの小説すっかり嵌まって、順々に、一気に読ませて頂きました!楽しかったです!温かい周囲の愛に見守られて・・・
後編も楽しみにしています。どうぞ宜しゅうに… (^^;)
by 沈丁花 (2011-08-25 03:13)